雪は空中にあります

あなたが目を覚ますたびに、すべての夢と一緒にいることへの長い愛をあなたに送ります
てぃーだブログ › 雪は空中にあります › 2016年01月

【PR】

  

Posted by TI-DA at

なっぴに牙を剥き跳躍した

2016年01月25日

「斬るわ、父の仇覚悟しろ!」
由美子が怒りとともに、ラペを突いた。しかしぐにゃりと曲がるだけだった。驚く彼女にそのラペを握り、ゴラムは笑った。
「クククッ、この剣はなヨミ族を殺す武器ではないのだ。残念だな」
彼女はゴラムの手からラペをひき抜くと後ろへ一歩とび退いた。
「じゃあ、何故ラグナ中五數學は…」
「それは言えないな、それにラグナはいり刻んでも死ぬ事はない。神の子だからな」
「神の子…」
「そうか、お前は知らないのか。『ラグナ?マルマ』は、タオの産んだ三番目の神。マオ、ヨミに続く神だったのさ。少し早く産まれただけに、人型にはなれなかった。驚きだろう、聖五神の産まれる遥か昔に既に実体のある神が産まれたという事が」
「おしゃべりはよせ、まずはこいつらを片付けてからだゴラム。『黒龍刀』は後だ」
「そうだな、行け。分身たち」
同時に大グモが糸を吐き、なっぴのバイオレ尖沙咀匯款ット?キューを絡めた。彼女は握った方をすくいあげる様にしてその粘着糸を切る。そして振り下ろすキューは大グモの眉間に命中した。ひるむ大グモに今度は『ブルー?メラン』を投げつける。
「ほう今度は別のおもちゃかい?」
苦戦するなっぴをあざ笑い、ゴラムは、由美子を捉えた大ムカデに命令した。
「ひるむなよ、お前は不死身だ。ゆっくり羽のないアゲハをしとめろ」
「ギルル」
大ムカデは体をさらにのばし、今度は丸まって球体に変わる。そして回転を始めた。
「今度はその剣をはじき跳ばしてやろう」
なっぴに牙を剥き跳躍した
「ギルル」
大グモは言葉と言えるものは、発せないらしい。舞い降りた彼女は再び緑のヨーヨーを取り出し大グモに投げつけた。
「グリーン?ヨーヨー」
三列に並ぶ八個の眼のひとつにまともにヨーヨーが命中した。ヨミ族もムシビトとはそう違わないはずだ、なっぴは『テンテン』にダメージがあるかを尋ねた。
「どう?こいつに効き目はあるの?」
しかし…。
「ほとんどダメージはないわ、でもそのかわりヨーヨーの方に変化が、おかしい…」
なるほど、緑色のヨーヨーがその鮮やかな色を心なしか失っている。
「ギッ」
数値としてのダメージはない、しかし明らかに大グモは苦しんでいた。なっぴは由美子から受け取った『インディゴ?ソード(藍龍刀)』を抜いた。
「そんなにあるなら何本か斬ってもいいかしら?」
「気をつけてなっぴ、ドモンが何かダゴスに聞いているかも…」
なっぴはついにテンテンに尋ねる。
「ダゴスは…」
しかし、テンテンは暫く何も言ってくれなかった。
(ダゴスはやはりあのサソリに…)  

Posted by にテニスエ at 12:48Comments(0)

と真っ黒いでてくる幕

2016年01月21日

 「セイレ、気をつけて」
「お止めなさい、ダイオウイカ。さもないと……」
「ダイオウイカ」はぎょろりとその人魚をにらみ、こう>言った。
「さもないと、何だ。人魚がでてくる幕じゃない。ここはアガルタの最深部だ、とっとと帰れ」
 だが、彼女はひるまなかった。ダイオウイカの前を泳ぎ回り挑発した。
「お前もアガルタの者なら、これを知っているであろう」
彼女は緑の髪飾りを抜き取り、それを「マーラの槍」に変えた。


「ほう、槍を持っているが、まさかそれで俺と戦うつもり尖沙咀匯款
じゃあないだろうな」
「どうしても私たちの邪魔をすると言うなら」
「見くびるな、小娘が」
「ダイオウイカ」は二頭のクジラを放すと真っ黒い墨を吐きなが探索四十學習研修らセイレに向っていった。

 頭上で大きく振り回したマーラの槍は回転が上がり、巨大な渦を起こす。その渦はまるで生き物の様に「ダイオウイカ」に向っていく、そして強大な力で「ダイオウイカ」を引き寄せ、渦の中心に引き込んでいった。
「おのれ、身動きが取れぬ、何だあの渦は。槍を持ち渦を自在に操る人魚だと、そんな人魚はもう既にこのアガルタにはいないはずだ」
 セイレは「ダイオウイカ」の足を数本切り落とすと、ミコの大きく裂けたひれに触れた。
「エクタノーテ・エスメラーダ」
ひれは見る間に回復した。その姿を見た「ダイオウイカ」はその『エスメラーダ』に心を奪われたのである。
「あなたは七海の人魚を束ねた『マーラ』様の生まれ変わりなのか?」
「ダイオウイカ」は遠い昔マーラと戦い、意粉醬切り取られた足の痛みを思い出した。『amato2』はその横をすり抜けていった。
 
 「二人を回復させてすぐに追いつくわ、気をつけて、なっぴ、ミーシャ……」

  

Posted by にテニスエ at 15:32Comments(0)