雪は空中にあります

あなたが目を覚ますたびに、すべての夢と一緒にいることへの長い愛をあなたに送ります
てぃーだブログ › 雪は空中にあります › 2015年06月

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Posted by TI-DA at

僕は思いました

2015年06月26日





 学校に到着して職員室にドクロちゃんを連れていく前に、僕はとっさにドクロちゃんを廊下の陰に引きずり込みました。
「いやん! 桜くんこんなところで、ヒトが……」
「なに言ってるのドクロちゃん! ちがうよ! 誤解されるようなコト言わないで!」
「なんだつまんない」
 怯えたように震えていたドクロちゃんはあっという間に素に戻ります。
 このアマめ、と、僕は思いましたが言いませんでした。学校で血袋になりたくないからです。
「約束して。絶対に学校では誰も撲殺しちゃ、だめ」
「ぇえええ?」
 不服そうにむくれるドクロちゃん。
「もし誰かを撲殺したら、もう絶交だからね」
「ぃやあああ」
「いやあーじやないでしょ!」
「いやああああ……」
「ちょっと待って、さっそくエスカリボルグを振り回さごぱッ!」
 僕は胸板から顎にかけての肉と骨を朝の校舎にぶちまけられました。
「あああ! 桜くんごめんなさぃぃ!」
 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
 元通りになりました。
「ドクロちゃんのアホ天使!」
 僕はたまらず声をあらげました。
「ひぃ……」
「どんなコトがあっても、絶対に他人を撲殺しちゃだめだからね!」
「でも……」
「でもじゃないでしょ! もしクラスメイトを撲殺してドクロちゃんが天使だってばれたら大変なコトになるんだよ……」
『撲殺をしないイコール天使』という公式はいかがなものかという突っ込みをしてください。
 さんはい………………はい、その調子です。
「なんでばれたら大変なの?」  

Posted by にテニスエ at 18:11Comments(0)

上の人、つねに、

2015年06月04日


 人を使うときのことわざで、なるほど、うまいことをいうな、と思うのは、上杉鷹山
(江戸中期の米沢藩主。名君といわれた)の「してみせて いってきかせて させてみる」
ということばである。
 「してみせて」おいう。いわば率先規範は多くのリーダーが「いってきかせて」という
も「なぜ、おれがこんなことをやらなければならないのだろうか」と疑問を持つ部下もいる。
また、一処懸命仕事をしたあとでも、上の人が知らん顔をしているので、不平、不満が次第に
胸の中に育つ、ということもある。
「こんなことくらい、別にいわなくても わかるはずだ」と、上役が考える。その”こんなこ
とくらい”が、実は部下の身になってみれば、大変大きな意味をもっていることがあるのだ。

 そこで、
上の人、つねに、部下のひとりひとりの性格をよくみきわめ、(この問題を、この
人の立場に立って考えたら、どう考えるだろうか?)と、思うことが大切だ。それが文字どお
り「相手の立場に立つ」ということであり、また、それが限りない部下への愛情ということに
なるだろう。
 つまり、部下への愛情は、ワンパターンでなく、そのひとりひとりに見合ったものを注がな
ければだめだ、ということなのだ。

 が、そうはいうものの、上の人がいくらそういう努力をしても、相手の方がその愛情を素直
にうけとめない場合がある。特に「ひがみっぽい性格の部下」は、扱いがむずかしい。叱れば
「怒られた」とうけとり、批判すれば「非難された」とうけとめる。ほめても「からかわれた」
ととる。何でも、悪く、悪く解釈する。始末が悪い。しかもパニックを起こして、まわりのこ
となど考えずにワアワアさわいだり、ヒステリーを起こしたりするから、上の人も、ハレモ
ノにさわるような態度になる。
 そこへゆくと、加藤清正はこういうヒガミっぽい部下を扱うがうまヵつた。  

Posted by にテニスエ at 16:38Comments(0)